National Pain Weekとは何か?
2025年7月21日(月)〜27日(日)、オーストラリアでは毎年恒例の「ナショナル・ペイン・ウィーク(National Pain Week)」が開催されます。
今年のテーマは、“Pain Takes A Nation”(痛みは国全体に及ぶもの)。
オーストラリアでは約360万人が慢性疼痛に苦しんでおり、医療費や労働損失、生活の質低下など社会的損失も深刻です。この週には、患者同士が経験を共有し、専門家が痛みに関する理解や対処法を伝えるオンラインイベントなども展開されます。
このキャンペーンは、痛みを「一個人の我慢や努力の問題」とせず、社会全体で支え合うべき課題であると訴える重要な取り組みです。
日本ではどうでしょうか?
残念ながら、日本ではまだこうした全国的な「痛み週間」は存在していません。日本医療政策機構や厚生労働省から成人人口の22.5%が慢性疼痛を抱えているとされ、その推計人数は約2,315万人と報告されていながらもです。しかし、理学療法士やボディワーカー、施術家の現場では、毎日のように“痛みに苦しむ人”と向き合っているのが現実です。
そして、こうした現場こそが、痛みと向き合う最前線であり、社会を変えていく力を持つ“場”でもあるのです。
DNM:神経に“安全”を伝える徒手療法
「DermoNeuroModulation(DNM)」は、神経科学をベースにした徒手療法であり、
“やさしく・ゆっくり・知的に触れる”ことで皮神経や深部末梢神経の再統合を促すという特徴があります。
DNMの特徴:
- 筋肉や関節ではなく、神経に焦点を当てる
- 強い圧ではなく、皮膚のテンションと姿勢の調整など
- 神経に“安心”を与えることで、痛覚の過敏を鎮める
これは、症状の根本にある「過敏化した神経系」「脳と身体の安全マップの崩壊」に対し、再統合のきっかけを与えるアプローチです。
なぜDNMが“社会の痛み”に貢献できるのか?
痛みは個人の感覚であると同時に、その人の家族・職場・生活すべてに影響を与えます。
だからこそ、一人の痛みを和らげることは、社会全体への波及効果を持つ行為でもあります。
DNMは、以下のような点でその実現に寄与します:
- 患者自身が「身体と向き合う」力を取り戻す
- 施術後数時間〜数日かけて変化が起きるため、依存的にならない
- 「治す」のではなく「回復を支援する」という姿勢が、患者の自立性を高める
- 非侵襲・軽圧で高齢者・小児・痛みに敏感な方にも対応可能
これらの特徴は、痛みを“コントロール”するのではなく、“再統合”するというDNMならではの強みです。
痛みと向き合う施術者にできること
ナショナル・ペイン・ウィークのような啓発活動が日本にも根付くためには、
まずは私たち一人ひとりの施術者が、「科学に基づいたケア」を広げていくことが重要です。
- なぜ触れるのか
- どこに触れるのか
- 何を意図して触れるのか
その全てに明確な神経科学的理由を持ってアプローチするDNMは、
ただの「テクニック」ではなく、臨床的対話=安心の伝達手段でもあります。
DNM講座のご案内:共に“痛みへの向き合い方”を学びませんか?
DNMをもっと深く知りたい、臨床に取り入れてみたいという方へ。
以下のようなオフライン講座を石川県で開催しています:
- 講座名:DNM体験プライベートレッスン&DNM JAPAN認定プライベートレッスン
- 日時:調整可能(週1回・月1回・短期集中OK)
- 対象:理学療法士・作業療法士・柔道整復師・ボディワーカーなど ⚠ 現在、新規受付は月1名限定!
- 内容:
- DNM理論(ニューロモジュレーション・皮神経解剖)
- 実技(頸部・腰部・四肢への応用)
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まとめ:一人の痛みが、社会の問題になる時代
ナショナル・ペイン・ウィークが伝えているのは、
「痛みとともに生きる人々の声を、社会がどう受け止めるか」という問いです。
DNMは、そうした声に耳を傾け、やさしく手を差し伸べる施術法です。
“触れる”という行為の持つ力を、今こそ再認識してみませんか?